代表質問
11月28日、としま剛区議が日本共産党の代表質問に立ち、来年度の予算編成などについて、山本区長、並びに加藤教育長の見解を質しました。
学校給食費の負担軽減・無償化を
学校給食費の負担軽減・無償化を
としま区議は、「6月の選挙で選ばれた杉並区長が給食費の値上げを撤回したことにより、物価高騰のもとで給食費を値上げしたのは墨田区だけとなった」と指摘し、「4月からの値上げは撤回し、さかのぼって保護者に助成する」ことを強く求めました。
山本区長は、「撤回及び値上げ分を遡って助成することは考えていない」と背を向けました。
また、としま区議は「学校給食費が子育て世代の重い負担となっている中で、無償化する自治体が急速に増えている。無償化の意義と必要性についてどう認識しているのか」と迫りました。
加藤教育長は、「義務教育における給食費は、国が広域的に対応すべきものであり、区単独での無償化の実施は考えていない」と消極的な姿勢を示しました。
新型コロナ第8波から命を守る対策を
としま区議は、「第7波の教訓をふまえ、検査と医療、保健所 体制強化など区民の命と健康を守る対策に、区の総力を挙げて取り組むこと」を強く要求。
区長は、「ワクチン接種の推進、抗原検査キット配布による検査体制の強化、オンライン診療体制の整備を行っていく」と答弁しました。
物価高騰から暮らし守る対策強化を
としま区議は、現金給付型施策を行わないなど、区の支援策が他区と比べても不十分なことを批判し、「基金を活用して、暮らしと営業を守る支援策に全力で取り組むべき」と質問。
区長は「国の補助金等を活用した事業など、切れ目ない支援策を実施している」と強弁しました。
来年度予算編成で3つの問題提起
としま区議は、来年度予算編成について、①区民生活の実態をリアルに把握し、暮らしを守り・応援する予算にすること。②自治体の民営化路線を既定路線と考えず、質の高いサービスが提供でき、働き手が安心して就労できているのかを、真摯に検討し、見直すこと。③観光や産業などの再開発優先から、防災や住宅、環境改善を重視した町づくりに転換することを提起しました。
<すみだ区議団ニュース 第522号より>