散歩中の保育園児の集団に車が突入し、多くの死傷者を出すなど、痛ましい交通事故が相次いでいます。また、区立保育園等では使用済み紙おむつを保護者に持ち帰らせていますが、保育園での処理を求める声が広がっています。
これらの問題の対策で、日本共産党区議団は6月4日、山本区長に緊急の申し入れを行いました。
「保育園等の園外活動の安全対策に関する緊急申し入れ」は、「5月8日、滋賀県大津市の県道交差点で信号待ちをしていた保育園児と保育士の列に車が突っ込み、園児など16人が死傷するという痛ましい事故が起き、その後も同じような事故が発生している。園庭のある認可保育園等も含め、園外での遊びは子どもの発達に必要であり、その安全確保は極めて重要」と指摘、①行政と保育園、地域による合同点検、②ガードレールなどの設置や信号機等の新設、歩車分離、歩道の確保、キッズゾーン(仮称)の指定などの対策、③保育士の増配置などを求めています。
「紙おむつの園内処理を求める申し入れ」は、「区立保育園全園などで、使用済み紙おむつを保護者が持ち帰らせている。子どもの排せつ物を確認する必要性を理由としているが、現実には確認していない。『おむつを持ったまま買い物をするのは抵抗がある』『衛生上も問題』などの声が多くあり、23区中17区が園内処理を実施、または検討している」として、「補正予算を計上し、年度途中から実施するよう」求めるものです。
この申し入れに対し、区長は、園外活動の安全対策について、「保育園ごとに課題を調べて対応していきたい。」
また、紙おむつの園内処理については、「やるべき課題として認識している。全保育園のバランスを考えて調整していく」などと答えました。
同席した高野副区長は、「向島警察が来週、保育園児等の安全対策について、関係者と協議する場を設けると聞いている」と述べました。
<すみだ区議団ニュース 第500号より>