「墨田でも学校給食費の無償化を」この切実な願いに背を向け 自民・公明などが請願を不採択に

 墨田区議会定例会2月議会が、2月2日から3月24日までの日程で開かれています。本議会には「区立小・中学校の給食費無償化に関する請願」が1809人の署名とともに提出され、3月9日の子ども文教委員会で審査されました。

提出された請願は、「(23区で唯一値上げした)給食費の値上げを撤回し、令和4年4月に遡って区が補助を行うこと」「区立小中学校に通う全ての児童・生徒の給食費を無償化すること」を求めるものです。
子ども文教委員会で、自民党は「4月の値上げは2月の給食協議会で決めたもの。ウクライナ情勢後の物価高騰とは別であり、適切な政策判断」だと不採択を主張。公明党も「私立や幼稚園の給食費はどうするのかなど、子育て支援全体の中で取り組むべきもの」などと請願に反対し、不採択となりました。

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物価高騰のもとで値上げしたのは墨田だけ=23区で一番冷たい区政だ

日本共産党は、「値上げを決めた昨年2月にはすでに物価高騰が家計を直撃していた。そのなかで給食費を値上げしたのは失政そのもの。
23区で値上げしたのは墨田区だけ、暮らしに一番冷たい区政だ」ときびしく批判。「無償化は国がやるべきというが、無償化した他区の区長もそう考えていると思う。しかし、国が実施しないもとで、物価高騰対策、子育て支援として必要だと政治判断している。墨田区でも区長が決断して、ただちに無償化に踏み出すべき」と、請願の採択を強く求めました。

委員会で発言する高柳区議

<すみだ区議団ニュース 第524号より>

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