台風・水害対策、障害者支援策など 決算委員会で区民要求の実現に全力

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区議会決算特別委員会

 2018年度の墨田区一般会計と特別会計の決算を審査する区議会決算特別委員会が、10月21日から11月11日にかけて8日間の日程で開かれました。

 日本共産党墨田区議団からは、高柳東彦、はらつとむ、あさの清美の3区議が委員となり、あさの区議が副委員長を務めました。党区議団は、区政の問題点を批判するとともに、切実な区民要求の実現にむけ、積極的な論戦を行いました。

決算特別委員会で
質問する、あさの区議

防災ラジオの普及を

 台風では防災無線はほとんど聞こえません。そのため、防災無線を受信できる防災ラジオを、静岡市では1台2千円で販売し、年間1万台普及しています。文字情報も配信され、聴覚障害の方にも有効です。墨田区は7年前に1千台を、町会・自治会などに配布しましたが、防災無線のデジタル化で来年以降は使えなくなります。

 はらつとむ区議は、デジタル対応のラジオのあっ旋・販売、高齢者や障害者、低所得者には配付するよう要求。担当課長は「費用対効果を含めて研究する」と答弁しました。

決算特別委員会で質問する、高柳区議

聴覚障害者に様々な支援策を

 聴覚障害でも、生まれながらの方、大人になってからの方など様々で、筆談などでは伝わらないこともあります。

 あさの清美区議は、イラストなどを使った簡易なコミユニケーションボードを商店などに置くことを提案。「外国人向けに区の補助金があるが、イラストも使って障害者にも配慮を」と求めたのに対し、観光課長から「障害者への配慮は必要」と前向きな答弁がありました。

 また、あさの区議は、入園案内で「手話ができる保育士がいる保育園」を紹介するよう求めました。

10数年間で4つの体育館がなくなった
文花地域にスポーツ施設の整備を

 高柳東彦区議は、「スポーツ基本法は『スポーツは健康で文化的な生活を営む上で不可欠のもの』と規定しているが、この10数年間で、文花地域からは4つの体育館がなくなった。これは、区民のスポーツをする権利を奪っているとも言える。防災対策にも役立つようなスポーツ施設を整備すべきだ」と迫りました。 区長は、「区全体のバランスも含めて考える」と答弁しました。

押上駅・旧改札口の開設が実現

 2017年11月に「押上駅を使いやすい駅にする会」の陳情を採択して、区議会と区は「旧改札口を開ける」ことなどを、京成電鉄や東京メトロに要請してきました。

 あさの区議は、「京成電鉄との協議状況はどうか」と問い、担当課長が「京成電鉄は、来年4月から旧改札口を開けることを決めた」と答えました。

 あさの区議は、「ホームドアの設置や、下りのエスカレーターの整備などバリアフリー化に向け、さらに協議を進めてほしい」と要望しました。

区が答弁 紙おむつの園内処理
来年度から実施する方向で検討

 衛生面や、保護者・保育士の負担軽減から、紙おむつを持ち帰らせるのではなく、保育園で処理する自治体が増えています。

 高柳区議は、「わが党は、繰り返し要求してきたが、区は、衛生面、布おむつの無償貸出制度との整合、費用負担のあり方などを検討し、慎重に判断すると答弁してきた。しかし、衛生面を言えば結論は明らか。来年度から実施すべきだ」と強く主張しました。

 他党からも同様の質問が出され、担当部長が「来年度から実施する方向で、課題を整理して検討したい」と答弁しました。

音響信号の時間延長を

 区内のほとんどの音響信号は午後8時に止まってしまいます。この問題で区は、当事者の声があれば警察に伝えて延長を図るとしています。

 はら区議は、「時間延長の要望を集めるとともに、錦糸町などの商業ビルが多い場所は、当事者からの要望がなくても時間延長を警察に申し入れるべき」と質しました。

 担当課長は、「警察に申し入れる」と答弁しました。

<すみだ区議団ニュース 第503号より>

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