認知症対策、ストックヤード整備など、区民要求実現にむけ決算特別委員会で積極的な論戦

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決算特別委員会

 区議会決算特別委員会で、はらつとむ、あさの清美の両委員は、区民の切実な要求実現、課題解決のため、積極的な論戦を行いました。

自分らしく生きる認知症対策を
あさの区議が提案

 本年10月、世田谷区では「認知症とともに生きる希望条例」が制定されました。その前文の中で「認知症になってからも、暮らしていくうえですべての記憶を失うわけではなく、本人の意思や感情は豊かに備わっていることが明になってきており、尊厳と希望をもって『自分らしく生きる』ことが可能です。」と謳っています。

 あさの区議は、「世田谷区の条例では『常に本人の視点に立ち、意見を聞かなければならない』と定め、認知症とともに生きる本人を重視している。本人が好きだった色や思い出の場所などまとめておくことによって、認知症になったときも自分らしく暮らせる支援につながる。本区においても、このような立場に立って認知症施策を行い、自分らしく住み続けられるまちづくりを進めるべき」と主張した。

 区の担当課長は、「高齢者福祉総合計画・第8期介護保険事業計画の中で検討する」と答弁しました。

全ての給食調理室にエアコンを
はら区議が主張し、各党が一致

 学校の給食調理室は、中学校で1校、小学校17校がエアコン未設置で、8月には熱中症になってしまった調理員も生まれてしまいました。

 はら区議は、「学校衛生管理基準では、給食調理室を25度以下にするとしているのに、実際には40度を超す日もある。調理員の体調と、衛生基準からも問題。区の計画ではエアコンの給食室への全校設置に6年間もかかるが、前倒しで整備すべき」と質しました。

 その後、自民・公明からも同様の質問が出され、早期整備は各会派の共通認識となりました。

 決算では28億円も財政調整基金に積み立てており、その一部を活用するだけで実現できます。

「粗大ごみの収集を早く」  はら区議
区 「ストックヤードの活用と収集車増で改善したい」

ストックヤードを視察する、はら区議

 粗大ごみの収集が、現在3週間から4週間待ちとなっています。「引越しの時に困る」などの声が寄せられています。

 はら区議は、隅田川沿いのストックヤード(現在、空き缶を保管。首都高の下で、周辺に民家なし)の活用と、中型トラックの増車を求めました。

 区では現在、2トン車で収集し、その都度、最終処分場(江東区)まで運んでいますが、その往復に時間がかかります。そこで、区内のストックヤードを活用し、一時保管した粗大ごみを中型トラックに積み替えることで効率化が図れます。

 担当部長は、「年末にかけて試験的にストックヤードの活用と中型車の導入を行い、1週間程度の短縮を目指す。改善が見られれば、さらに中型車も増やす」と答弁しました。

<すみだ区議団ニュース 第510号より>

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