安心できる介護保険、児童相談所の開設 高齢者の住宅確保と家賃助成の実現を としま剛区議が一般質問

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一般質問

一般質問を行う、としま剛区議
(2月20日、区議会本会議場)

 2月20日、としま剛区議が一般質問に立ち、①特養ホームの増設や介護保険料の引き下げ、②高齢者向け住宅の整備や家賃助成の実現、③児童相談所の設置の理念やスケジュールなどについて、山本亨区長に積極的な取り組みを迫りました。

介護保険制度の改善を

としま ①介護保険制度は、2021年度から第8期を迎える。特養ホームの待機者は459人(昨年11月)に上っている。次期事業計画では、実態に見合った増設を図るべき。②介護度を低く判定されたとの苦情が少なくない。要介護者や家族の立場から要介護認定の改善を。③今期の介護保険料の値上げ額は23区で一番高かった。保険料を引き下げるため、国庫負担を増やすよう国に働きかけるべき。区一般会計からの繰入れも行うよう求める。

区長 ①施設の整備及び運営は、介護保険料に影響を与えることも考慮し、事業計画に基づき整備していく。②要介護認定の精度の維持・向上のため、調査員への研修や、委員の模擬審査会の開催等を行っていく。③特別区長会から国へ「介護保険制度の充実」と題して要望している。一般会計からの法定外の繰入れを行う考えはない。

高齢者向け住宅施策の充実を

としま ①実績ゼロの「すまい安心ネットワーク事業」は制度を抜本的に改善せよ。②個室借り上げ住宅は目標より64戸不足している。早急な整備を求める。③都市型軽費老人ホームの大幅な増設を。④「住まいは人権」との理念で、家賃助成を実現すべき。

区長 ①国の登録制度等に課題があり、改善要望等に努めていく。②高齢者住宅の確保がたいへん難しくなっている。住宅の確保に努めていく。③今後は、待機者数の動向を見ながら検討していく。④家賃助成は、公平性の観点から課題があるため、実施する考えはない。

児童相談所の理念を共通認識に

としま ①新保健施設に子育て支援総合センターを移転し、児童相談所の機能を持たせるとしているが、区に設置する意義や役割を鮮明にして、共通認識にすることが必要。②開設時期をいつごろと定めているのか。③建設費や管理運営費等はどのくらいになるのか、その財源をどう確保するのか。

区長 ①区が設置する意義は切れ目のない一貫した支援を迅速かつ丁寧に対応できること。②多くの難しい課題があり、今後慎重に検討していく。③経費は精査していく。都区財政調整が実態に即した配分となるよう、都に強く求めていく。

<すみだ区議団ニュース 第505号より>

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