マイナンバーを積極活用する補正予算に、としま剛区議が反対討論 区民のプライバシー権や自己情報コントロール権の侵害、情報漏洩の危険性が高まる

反対討論を行う、としま区議
(9月30日、墨田区議会本会議場)

 としま剛区議は9月30日の本会議で、令和3年度墨田区一般会計補正予算に反対する立場で討論に立ちました。

 としま区議は「補正予算には新型コロナ感染症対策や防災対策など、評価できる事業もあるが、問題はマイナンバーカード交付経費の追加。」と指摘。「この経費はマイナンバーカードの普及促進に向けて、窓口の混雑緩和のため、新たに専用窓口を設置するもの。窓口混雑の一因には、マイナンバーカードを持っている転入者が、持っていない方よりも15分ほど手続きに時間がかかっていること。区が強調してきたカード活用による『効率化』とは逆に、手続きが煩雑になっている。」と現場の実態とかみ合わない区の姿勢を批判。

 また「マイナンバーは、社会保障、税、災害対策の3分野に限定され、個人情報は分散管理されてきたが、デジタル化によってその対象を更に拡大し、大規模に個人情報を集めていくことは、情報漏洩や悪用を防ぐために行われてきた管理原則を揺るがす大問題。マイナンバー制度を積極的に活用する姿勢は見直すべき。」と指摘しました。

<すみだ区議団ニュース 第515号より>

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