「保育の民営化方針の見直し」、「核兵器禁止条約に批准・署名を求める意見書提出を求める」陳情を自民・公明などが不採択 陳情は採択すべきと としま剛区議が主張

本会議討論に立つ としま区議

 3月30日の本会議において、陳情3本の採決が行われ、内2本の陳情について、としま区議が討論に立ちました。

 「墨田区保育所等整備計画」見直しについて、としま区議は「コロナ危機のもとで、保育をはじめ、ケア労働の重要性が見直されている。保育や介護の現場では、労働者平均より10万円も賃金が低く、『人手不足』が深刻である。財政の効率化優先で民営化を進めてきたが、今こそ、命と健康を守るケアに手厚い区政へと転換を図るべき」と主張しました。

 「核兵器禁止条約の署名・批准を求める意見書の提出に関する陳情」について、としま区議は「日本政府が核兵器禁止条約への参加を拒む根本に『核抑止力』論があり、この核抑止力論は、『いざという時には、核兵器を使用しますよ。核兵器の使用もためらいませんよ』という立場である。しかし、被爆者を先頭とした取組みで、『広島・長崎のような惨禍を二度と繰り返してはいけない』『核兵器のような非人道的な兵器は存在そのものを認めてはいけない』と国際社会が核抑止力論を克服し、到達したのが核兵器禁止条約。また529地方議会も国に条約への参加を求める意見書を採択している。

 東京大空襲という悲惨な体験を持つ墨田区議会が、核兵器廃絶にむけて声を上げることは、政府の姿勢を変えさせるうえで重要な意義があると考える。陳情は不採択にせず、採択すべき」と述べました。

<すみだ区議団ニュース 第513号より>

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